古里だより

古里だより   神無月(二)


展示解説とライスカレーづくり           

2018/10/11更新



開館45年記念展「井上靖と映画 銀幕を彩った作品たち」の関連イベントとして、下記の催しを開催します。
芸術の秋、読書の秋。楽しい時間を過ごしませんか。

「展示解説&お茶会」
本展のみどころを学芸員が解説します。五所平之助監督ゆかりのお菓子付き!
10月21日(日)14時~15時
8名限定・要予約・参加費はお菓子代200円と入館料

食べる文学!親子でクッキング!「しろばんばのライスカレーづくり」
昔なつかしい「しろばんば」のライスカレーを親子で作ってみましょう。
ライスカレーってどんな味?今のカレーとどこが違うの?
サントムーン(エネリアショールーム柿田川)との初コラボ企画!
11月4日(日)15時~17時
場所:エネリアショールーム柿田川(サントムーン柿田川シネマ棟1階)
定員20名(小学生以上の児童と保護者)・参加費500円
要予約(井上靖文学館までお電話ください:電話055-986-1771)


「西岡屋」のモデル・西村屋





古里だより   神無月(一)


狩野川台風その2            

2018/10/11更新



井上が9月の台風の後、郷里の湯ヶ島へ戻ったのは12月13日であり「作家のノート」『新潮』昭和34年2月号に詳しく綴られている。 三島から車で運転手の説明を受けながら、大場、長岡、修善寺、そして湯ヶ島へ着く。同行者の中に小磯良平がいた。このことは一切文章には載っていないが、二人が荒れ果てた狩野川の河原にたたずむ姿が写真にとられている。何年か前から子ども時代の思い出をつづることは考えていたが、この台風の被害を見て執筆を決断し、画伯も同行したに違いない。本年は狩野川台風から60年になる。 「山村の子供たちの生活が生き生き、たのしく描かれてあった」小磯画伯の逝去に際しての「しろばんばの挿絵」(平成元年2月)に書かれている。

「西岡屋」のモデル・西村屋





古里だより   長月(三)


「井上靖と映画」展            

2018/9/25更新



9月27日(木)から「井上靖と映画―銀幕を彩った作品たちー」展が始まります。 井上靖の作品は「映像が目に浮かぶ」と言われ、これまで43作品が映画化されてきました。特に「氷壁」や「風林火山」、「天平の甍」など、映画を通して井上作品に出会った人もいらっしゃるでしょう。今回の展示は映画ポスターやシナリオなどですが、井上が新興キネマ社の脚本部に在籍していた当時、シナリオに関わった映画「白銀の王座」(1935年・内田吐夢監督)の脚本、広告、ロケ写真など、新たに発見された資料を初公開します。来年春3月19日までです。ぜひご来館ください。

「西岡屋」のモデル・西村屋





古里だより   長月(二)


コミュニティマーケット2018 開催のお知らせ            

2018/9/6更新



9月22日(土)、9月23日(日・祝)10時から17時まで、マーケットが 開催されます。
おいしいものや楽しいワークショップなど盛りだくさんです。
文学館からは、『しろばんば』に登場する、おぬい婆さんの「塩餡のおはぎ」 を22日(土)限定販売しますので、 ぜひお立ち寄りください。

23日(日)は蔵書印ワークショップ&あすなろ古書店を予定しています。
蔵書印ワークショップは彫刻刀を使うので、小学校中学年以上の子どもから大人まで先着10名です。

日時:2018年9月22日(土)、9月23日(日・祝)10時から17時
場所:ベルナール・ビュフェ美術館前 クスノキ広場前

「西岡屋」のモデル・西村屋





古里だより   長月(一)


狩野川台風            

2018/8/30更新



今年も大きな水害があった。人々に大きな苦しみ、悲しみが残る痛ましい天災を忘れてはならない。
昭和33年9月26日、伊豆半島に多くの災害をもたらした狩野川台風の日である。
実は井上夫妻は前日まで湯ヶ島にいてもう一泊するように両親から勧められたが、大阪に行く予定があり東京へ戻った。
26日夜、狩野川が氾濫し川沿いの町は大惨事になった。『井上靖全集第5巻』の月報に「狩野川台風のこと」という題で奥様の井上ふみが詳しく書いている。伊豆の多くの人たちと連絡が取れなかったが、湯ヶ島小に新聞社のヘリコプターが降りたため、すぐ東京の井上宅に井上家の無事が知らされた。
この年の9月から「作家のノート」を12回『新潮』に連載しており、そのころの様子がよく分かる。しかし、台風直後の記述は少ない。あまりに忙しかったのか、変わり果てた古里を見るのが忍びなかったのか、井上が古里を訪れるのは2ヶ月半後の12月であった。三島から自動車で湯ヶ島まで向かったが、子どものころ遊んだ狩野川、長野川はすっかり変わり果ててしまった。
昭和35年1月「しろばんば」の連載が『主婦の友』で始まる。美しい古里の変貌に心痛めた井上の心とこの連載とは大きな関連があると思われる。

「西岡屋」のモデル・西村屋

昭和33年12月の狩野川。河原は大きな石で埋め尽くされていた。




古里だより   葉月(二)


新刊のお知らせ            

2018/8/14更新



『井上靖の浜松時代と作品の世界』 ―浜松を中心に、湯ヶ島・静岡・掛川― を和久田雅之さんが出版されました。 内容は4章からなり、1章は「浜松尋常高等小学校へ転校するまでの井上靖」2章は「井上靖の浜松時代」以下「井上靖の浜松中学校1年の歩み」「井上文学に描かれた浜松とその周辺」となっています。 

掛川にお住まいの和久田さんは、井上が2年1ヶ月あまり家族と過ごした浜松時代を自己形成の大切な一時期ととらえ、周辺資料を丹念に調べあげました。周恩来をはじめ多くの中国人留学生に日本語を教え、日中の架け橋となった掛川市にある松本亀次郎顕彰碑の揮毫を井上が引き受けた件なども細かく調べ、静岡県西部の井上に関する貴重な本です。

著 者 和久田雅之 静岡県立高校校長を経て静岡文化芸術大学・静岡産業大学・静岡理工大学に勤務

出版元  はごろも出版  平成30年7月27日発行 1800円(税込み)

当館にて発売しております

「西岡屋」のモデル・西村屋





古里だより   葉月(一)


ナンガレ            

2018/8/14更新



「ナンガレ」の意味、ご存知でしょうか。国土交通省沼津河川国道事務所からいただいた「狩野川流域の歴史と人々のくらし 」という冊子に載っていたことばです。 「渓流の石と石との間を、流れの力を借りて、下流へと体を流していくことを村の子供たちはナンガレと読んでいたが、その名の如く泳ぐのではなくてながれるのである」 井上靖、『夏草冬濤』の一節です。 川で遊ぶのが得意だった洪作少年は、海での泳ぎは苦手でした。沼中の静浦で行っていた水泳講習での強烈な思い出は「飛び込み台」といった題名で中学2年の国語の教科書に載っていました。今年の夏、伊豆の川や海での水遊び、最高でしょうね。 なお、この冊子には芹沢光治良、太宰治、川端康成の狩野川や三島の水の思いを描いた作品の一部が紹介されています。

「西岡屋」のモデル・西村屋





古里だより   文月(二)


夏休みのワークショップ講座            

2018/7/31更新



7月29日恒例の夏休みワークショップが行われました。台風の接近で実施が心配されましたが、伊東や湯河原、富士宮からも参加してくださいました。今年のテーマは「すてきなブックカバーをつくろう」講師には、本館の「教科書で読む井上靖」のデザインを担当したグラフィックデザイナーの木村美穂さんにお願いしました。

「西岡屋」のモデル・西村屋

参加者はお気に入りの本を持ち寄り、世界に一つしかない本のカバーを作ります。それぞれ工夫が見られみんなで見せ合い、楽しい時間になりました。 また、本が出来るまで、作者以外にもたくさんの人が関わっていることを講師の先生から聞き、本を取り巻く仕事のすばらしさも知りました。

「西岡屋」のモデル・西村屋





古里だより   文月(一)


もうすぐ夏休み            

2018/7/9更新



もうすぐ子どもたちにとっては楽しみな夏休みです。夏休みの自由研究、読書感想文もあるかもしれませんが、そのようなご家庭はぜひ井上靖文学館へお越しください。現在「教科書で読んだ井上靖」展が行われております<9月25日(火)まで>。郷土の作家を調べるもよし、井上作品を読むこともできます。また、井上作品を読んだ小中学生の感想文、感想画も展示しておりますので参考になるでしょう。

「西岡屋」のモデル・西村屋

秋から冬にかけて中学2年生は国語の教科書に「孔子」「利休の死」の井上作品の紹介するページも出てきます。早めに調べておくのもいいですね。もう一つ、同じく中学2年生の国語には写真家の星野道夫さんのエッセイ「アラスカとの出会い」もあります。実はクレマチスの丘IZU PHOTO MUSEUM(伊豆フォトミュジアム)では、この星野さんの写真展「星野道夫の旅」が7月14日(土)から開催されます。夏休みの一日、是非クレマチスの丘でお過ごしください。

「西岡屋」のモデル・西村屋

例年行われております夏休みワークショップも申し込み受付中です。

「すてきなブックカバーを作ろう」
     講師 木村美穂さん グラフィックデザイナー

日 時  平成30年7月29日 (日)   事前予約制

     一回目 10:30~11:30

     二回目 13:30~14:30

場 所  本館講義室

対象者  小学生以上の児童と保護者  付き添いの保護者の参加も可能

内 容  好きな本を持参し、その本にあったブックカバーを作成する

参加費  保護者の入館料500円  (小中学生は無料)

申し込み方法  直接電話でお申し込みください。
        井上靖文学館 055-986-1771




古里だより   水無月(一)


「すてきなブックカバーをつくろう」
        講師 木村美穂さん グラフィックデザイナー

2018/6/11更新



日 時  平成30年7月29日 (日)   各回定員5名 事前予約制
     一回目 10:30~11:30
     二回目 13:30~14:30
場 所  本館講義室
対象者  小学生以上の児童と保護者  付き添いの保護者の参加も可能
内 容  好きな本を持参し、その本にあったブックカバーを作成する
持ち物  お気に入りの本 はさみ 線引き マジックペン 蛍光ペンなど
参加費  小・中学生は無料   (保護者の入館料500円)

   申し込み方法  直接電話でお申し込みください。
          井上靖文学館 055-986-1771
  

「西岡屋」のモデル・西村屋

写真のカバーは講師の木村さんが制作したものです。





古里だより   水無月(ニ)


本の紹介            

2018/6/25更新



『文豪と暮らし』
 彼らが愛した物・食・場所 
 創藝社 2017,6

「西岡屋」のモデル・西村屋

オノト、ウォーターマン、何かわかりますか。シェーファー、ペリカン、パーカー、とくれば、万年筆。井上はモンブラン、三島由紀夫、池波正太郎も使いました。開高健、松本清張も利用したそうです。井上は、インク窓の部分に絆創膏を貼り、指が滑らないようにしていたことも書かれています。
原稿用紙は満寿屋。川端、三島、小林秀雄、浅田次郎、瀬戸内寂聴などが愛用、井上もお気に入りのものです。もちろん万年筆、原稿用紙も現在本館に展示しております。
この本には文豪行きつけのおいしい店が紹介されておりました。また、愛すべき場所として井上のページは氷雪の宿 徳澤園も紹介されています。
小粋な旅行ガイドも付き、文学ファンにはたまらない一冊です。
  

「西岡屋」のモデル・西村屋






古里だより   水無月(一)


「すてきなブックカバーをつくろう」
        講師 木村美穂さん グラフィックデザイナー

2018/6/11更新



日 時  平成30年7月29日 (日)   各回定員5名 事前予約制
     一回目 10:30~11:30
     二回目 13:30~14:30
場 所  本館講義室
対象者  小学生以上の児童と保護者  付き添いの保護者の参加も可能
内 容  好きな本を持参し、その本にあったブックカバーを作成する
持ち物  お気に入りの本 はさみ 線引き マジックペン 蛍光ペンなど
参加費  小・中学生は無料   (保護者の入館料500円)

   申し込み方法  直接電話でお申し込みください。
          井上靖文学館 055-986-1771
  

「西岡屋」のモデル・西村屋

写真のカバーは講師の木村さんが制作したものです。





古里だより 皐月(二)


修学旅行

2018/5/21更新



5月8日(火)東京の筑波大付属中学校3年生38名が来館されました。恒例の修学旅行、文学研究グループの生徒さんです。 それぞれ目的を持っての来館ですので、すぐメモを取ったり展示品をじっくり見たりして、貴重な時間をすごされました。 テーマは「井上靖のふるさと」「川端康成と伊豆」「文学作品に描かれた伊豆」などさまざまです。見学の最後に井上靖研究グループが代表してこれまでの研究内容を発表してくれました。井上作品をよく読み調べていると同時に、自分の意見をしっかり持っている素晴らしいものでした。この後、天城湯ヶ島へ向かい、2泊3日、文学の里伊豆を満喫した旅行になったようです。   

「西岡屋」のモデル・西村屋





古里だより 皐月(一)


井上靖の生誕記念日

2018/5/8更新



ゴールデンウィークは多くのお客様が来館されました。特に5月6日の生誕記念日には300名近くの方がいらっしゃり、先着111名のガラポン抽選会は開館2時間ほどで終了してしまうほどでした。 混雑してゆっくり展示物をご覧いただけない状況でしたので、ぜひもう一度クレマチスの丘においでください。これからは早咲き大輪系クレマチスの花が見どころとなります。
 
「西岡屋」のモデル・西村屋






古里だより  卯月(三)


瓊花(けいか)

2018/4/26更新



2013年に文学館中庭に植樹した鑑真和上遷化1250年記念の瓊花(けいか)の花。今年はいつもの年より早く咲き、見頃になってきました。昨年より花の数も多くなりさまざまな位置から写真が撮れます。

「西岡屋」のモデル・西村屋






古里だより  卯月(二)


出張授業

2018/4/26更新



伊豆市立天城小学校6年生と、三島市立坂小学校6年生への出張授業を行いました。
学校図書の教科書『「みんなと学ぶ国語」6年 上』の巻頭詩は井上靖の「出発」です。井上作品が教科書に掲載されているよい機会なので、学校を訪れ子どもたちと詩を読み、その後井上靖の紹介をしました。
天城小6年生の授業は、詩のことばをもとにして、古里、子どもころの思い出、友情、競い合いなど作者の思いを読み取りました。遠くの山は「天城山のことだ」「私たちも同じ気持ちになる」「緊張していることとこれから頑張ろうとする気持ちが混ざっている」など素晴らしい意見が出されました。そして、4月の最初に出てくる意義を子どもたちと一緒に考えました。
天城小には旧湯ヶ島小にあった卒業記念の木彫り、「地球上で一番清らかな広場」の額があり、最後にみんなでこの詩を朗読しました。


「西岡屋」のモデル・西村屋

地球上で一番清らかな広場          井上靖

地球上で一番清らかな広場。
北に向って整列すると、
遠くに富士が見える。
廻れ右すると天城が見える。

富士は父、天城は母。
父と母が見ている校庭で
ボールを投げる。

誰よりも高く、美しく、
真直ぐに、天にまで届けと、
ボールを投げる。

「西岡屋」のモデル・西村屋

坂小では、詩のお気に入りのことばをさがしました。
「白いスタートライン」「友をぬいたり 友にぬかれたりする」「あのふしぎにしずかで、ゆたかな、出発の時が好きだ。」
など、自分がなぜそこを選んだのか理由をしっかり発表できました。
両校の6年生、授業態度が立派でこれから1年間最上級生として学校を引っ張ってくれることでしょう。





古里だより  卯月(一)


出発

2018/4/5更新



春、桜前線北上とともに、新年度が始まりました。
春休み、親子で来館するお客様がいらっしゃいました。展示物の中から自分の小学校で使っている教科書を探し、驚いた女の子さんがいました。
静岡県東部の多くの学校で使用している「みんなと学ぶ 国語」(学校図書)の6年生の巻頭詩は井上靖の「出発」です。
白いスタートラインにならび希望にあふれる人々に贈ります。

「西岡屋」のモデル・西村屋


出発          井上靖

ぼくは
マラソン競争で
白いスタート・ラインにならぶ時が好きだ。
かるく腰をうかせ
きっと遠い前方の山をうかがう
あの瞬間のぴんと張った気持が好きだ。
やがて笛は鳴りひびくだろう。
ぼくたちはかけ出す。
校庭を一周し、町をぬけ、村を通り、おかをこえる。
友をぬいたり
友にぬかれたりする。
みなぎってくる
いろいろの思いをしずかにおさえて
友と友の間にはさまれて
先生の笛の合図をまっている
あのふしぎにしずかで、ゆたかな、出発の時が好きだ。

「西岡屋」のモデル・西村屋







古里だより 弥生(二)


瓊花(けいか)まつり

2018/3/27更新



遣唐使たちの熱き思いと運命を描いた小説「天平の甍」にちなみ、2013年に植樹した瓊花(けいか)の花。 4月下旬の見ごろに合わせて、瓊花(けいか)まつりを開催いたします。ぜひ可憐な花をご覧ください。

【第5回 瓊花(けいか)まつり】
とき:4/28(土)~5/6(日)
当館オリジナルグッズ、瓊花(けいか)のしおりを発売します。
なお、井上靖111回目の生誕記念日5月6日(日)は入館料無料となります。

詳細 http://inoue-yasushi-museum.jp/

【お問合せ】
井上靖文学館:電話055-986-1771
(毎週水曜は休館日です。なお5月2日は開館します。)

「西岡屋」のモデル・西村屋






古里だより 弥生(一)


春を告げる梅

2018/3/2更新



井上靖のふるさと伊豆でも梅が満開のようです。
本館で編集・発行した『教科書で読んだ井上靖』に掲載されている、詩「愛する人に」の中に

梅のように、
あの白い五枚の花弁のように、
香ぐわしく、きびしく、
まなこ見張り、
寒夜、なおひらくがいい。

という一節があります。春は一歩一歩近づいています。引き続き、「教科書で読んだ井上靖」展を開催中です。

「西岡屋」のモデル・西村屋







古里だより 如月(四)


出張展示のお知らせ

2018/2/19更新



三島市立図書館「ふるさと文学者コーナー」において「井上靖の世界」展示が5月30日(水)まで行われています。伊豆を舞台にした多くの名作を生み出した井上靖、三島にゆかりの作品などの展示をご覧ください。

「西岡屋」のモデル・西村屋

また、三島に住み、多くの映画作品のメガホンを取った五所平之助監督の井上原作による映画『わが愛・通夜の客』、『猟銃』、『白い牙』の紹介もしております。

「西岡屋」のモデル・西村屋

出張展示「井上靖の世界」 会期:2月1日(木)~5月30日(水)
開場:三島市立図書館1階「ふるさと文学者コーナー」
*どなたでもご覧いただけます
問い合わせ先   三島市立図書館 電話 055-983-0880





古里だより 如月(三)


文学講座報告

2018/2/19更新



2文学館講座 「井上靖の浜松時代とゆかりの作品」
講師 和久田雅之氏 (静岡理工科大学講師)

穏やかな日和の2月4日(日)、文学講座「井上靖の浜松時代とゆかりの作品」を開催しました。 井上靖は大正9年13歳のとき、父親の新任地(浜松衛戍病院長)である浜松に母・妹弟とともに移りました。作品『帽子』を読みながら当時の中学受験事情、浜松中の成績等も話されました。

「西岡屋」のモデル・西村屋

「本当に真剣になった時代があったとすれば、この浜松での一年間ではないか」と書かれている部分から浜松時代に強い意志を持つことを学び、また物事に立ち向かう自信がついたとまとめられました。






古里だより 如月(二)


知られざる井上靖の映画脚本

2018/2/6更新



2月1日(木)、井上靖の新資料「知られざる映画脚本」発見について、国立近代美術館フィルムセンターにて共同記者発表を行いました。

「NPO法人 古き良き文化を継承する会」代表の根本隆一郎氏より依頼を受け、当館も資料調査に協力。さらに、脚本の所蔵先のフィルムセンターの協力も得て、このたび発表の運びとなりました。

「西岡屋」のモデル・西村屋

これまで井上靖が京都大学在学中に新興キネマという映画会社の脚本部に籍を置いていたことは確認済みでしたが、関わった作品の映画化は1本もない、とされてきました。

今回発見に至った内田吐夢監督の映画「白銀の王座」(昭和10年公開)は、これまで内田氏が原作脚色監督のすべてを担っているという表記になっていました。しかし、今回の調査で、井上靖の証言(対談記事)や妻ふみの文章などから、井上靖が関わっていた可能性が出てきたのです。

「白銀の王座」は、スキーにやってきた都会の男女と、奇怪な山の男の物語。残念ながらフィルムは現存しませんが、脚本や掲載誌、ロケ写真など、関連資料は残されています。 今まで注目されてこなかった井上靖と映画との繋がりや、作品への影響について、今後研究の幅が広がっていくのではないかと思います。

「西岡屋」のモデル・西村屋

この発見につきましては、解説を『ねりま・映画・ものがたり』(2018年3月 練馬区刊行)へ発表、解説と脚本を『井上靖研究第17号』(2018年夏・井上靖研究会発行)に掲載予定。また当館にて企画展「銀幕を彩った井上靖の文学」(仮)を今秋開催し、資料の初公開を予定しています。



古里だより 如月(一)


あすなろ忌の報告

2018/2/6更新



井上靖を偲ぶ「あすなろ忌」が1月28日伊豆市湯ヶ島にて行われました。寒波の影響で熊野山は降雪がひどく、今年は、旧居跡で献花となりました。
その後、天城会館にて井上靖作品読書感想文・感想画コンクール入賞者の表彰式を行いました。それぞれの思いがことばや絵となって表現され、すばらしい作品ばかりでした。

「西岡屋」のモデル・西村屋

午後は日本中国文化交流協会の理事である佐藤純子さんが「井上靖と中国」と題して講演を行いました。井上靖中国訪問27回中16回随行した中で、思い出に残る井上靖の人間像を語られました。

「西岡屋」のモデル・西村屋

途中で雪がちらつきましたが、地元の方々の温かなおもてなし、富士山や天城の山々に見守られ作家を偲びました。

「西岡屋」のモデル・西村屋





古里だより 睦月(三)


井上靖と三島

2018/1/18更新



伊豆文学フェイスティバルの応援企画として、三島市立図書館にて出張展示を行います。
伊豆を舞台に多くの作品を執筆した井上靖。
中学時代に下宿していた三島の街とのつながり、ゆかりの作品を紹介します。

出張展示「井上靖の世界」
会期:2月1日(木)~5月30日(水)
開場:三島市立図書館1階「ふるさと文学者コーナー」
*どなたでもご覧いただけます


「西岡屋」のモデル・西村屋
小説「少年」を収録




古里だより 睦月(二)


文学館講座「井上靖の浜松時代とゆかりの作品」

2018/1/9更新



小学校6年から中学1年までを浜松で過ごした井上靖。
当時のことを小説「帽子」や詩「カマイタチ」などの作品に描いています。
家族と過ごした貴重な時間と浜松ゆかりの作品について、『静岡文学散歩』の著者・和久田雅之さんに語っていただきます。


文学館講座「井上靖の浜松時代とゆかりの作品」
日時:2月4日(日)13時30分~14時30分
場所:井上靖文学館
講師:和久田雅之(静岡理工科大学講師)
参加:定員20名・事前予約制・参加費は入館料のみ

「西岡屋」のモデル・西村屋
小説「満ちて来る潮」の舞台・浜松市の佐久間ダム

「西岡屋」のモデル・西村屋
「静岡文学散歩」



古里だより 睦月(一)


新年のご挨拶

2018/1/9更新



本年もよろしくお願いいたします。
2018年、当館は開館45周年を迎えます。


「西岡屋」のモデル・西村屋

1月28日(日)は伊豆市にて井上靖追悼「あすなろ忌」を、2月4日(日)には当館にて文学館講座「井上靖の浜松時代とゆかりの作品」を開催いたします。

最新情報は井上靖文学館facebookをご覧ください https://www.facebook.com/inoue.yasushi.museum