井上靖のことば

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2016.4.9更新


「天平の甍」


「船が荷物を棄てなければならぬような場合は、あなたの経典の身替りに、私が海に入りましょう。」




『天平の甍』
1957(昭和32)年3月号~8月号『中央公論』に発表。50歳。
第八回芸術選奨文部大臣賞受賞。

天平の昔、荒れ狂う大海を越えて、若き僧たちが唐に留学した。
高僧・鑑真の来朝を、留学僧たちの運命から描いた歴史小説。

「大陸からもたらされた文化、学問、芸術は名もなき人々の命がけの努力によるものである」という井上の歴史観が表れている。



初版本『天平の甍』、1957(昭和32)年12月、中央公論社
装釘・橋本明治


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