井上靖のことば

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2019.12.2更新


「星と祭」






「永劫の前には、人間のことなど、どうすることもできないほど小さいんですもの。人間はただ生れて、死んで行くだけ。太古からそれを繰り返しているだけ。永劫という時間の中では、生きたことの意味も、死んだことの意味も、忽ちにして消えてしまいます」





『星と祭』

1971(昭和46)年5月~翌年4月まで『朝日新聞』へ連載。333回。井上靖64歳。

1972(昭和47)年10月、朝日新聞社より刊行。

琵琶湖で命を落とした若い男女、二人は湖の奥深くに沈んだ。わが子を亡くした父親が湖北の十一面観音と出会い、時を経てヒマラヤでの観月で子どもを偲ぶ。
年老いての人生観、生と死が静かに表現された作品。

 








2019年10月、近江の有志によって復刊。

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