井上靖のことば

バックナンバー

2020.4.17更新


「異国の星」




「人間というものは本来、生れながらにして正しいことをしようという心を持っているということだ」

 

高校生活をささげた柔道、やめる決断をした夜に酒場へ出かけた。そこで会ったK君はカントの「実践理性批判」の「我が上なる星空と、我が内なる道徳律である」という言葉を引いて私に語りかけてきた。





『異国の星』

昭和58年6月1日~昭和59年3月31日まで298回日本経済新聞に連載された。 外国旅行の中で出会った人たち、先に逝った友の思い出、書簡や日記の形をとった長編小説。 本文は「砂漠からの手紙  若き日の友へ」の中からとった。  井上靖 76歳 


収録 『異国の星 上』 1984(昭和59年)9月 講談社 





戻る