井上靖のことば

バックナンバー

2020.8.14更新


「夏草冬濤」



天城が見える!
洪作は口の中で言った。
故里の山々を仰ぐ厳粛な思いが、何とも言えぬ感動で洪作の五体をみたして来た。
天城が見える!





『夏草冬濤』
昭和39年9月27日より40年9月13日までの「産経新聞」に朝刊小説として350回にわたって連載された。       井上靖57歳 
『井上靖全集 第16巻』1996年8月、新潮社へ収録


8月11日は「山の日」(本年はオリンピック開催予定だったため8月10日)
人にはそれぞれ古里の山、川があります。高村光太郎の妻智恵子の安達太良山、石川啄木の岩手山、斎藤茂吉の蔵王、深田久弥にとって「白山」は日本百名山の第一歩でした。




戻る